林和彦の公開日記

2009年5月18日（月)　土木同窓会役員会
　勤務終了後、19時より横浜駅にて横浜国大土木同窓会の役員会を開催。事務局をしていることもあり、持ち回りで今回は私が議長を務めた。
　反省は次のとおり。議長として時間内に終わらせることに際し、十分満足にはいけなかった。決めることは決めたが、最後はどうしても駆け足になり、内容紹介にとどまり十分な議論はできていない。
　月並みだが、会議は議長がしっかりしていないと進まないことを実感。単にできなかったことを自虐的に反省するのではなく、自分自身良い経験になったと思っている。
　ただし、会の進行と時間内に収束させて結論を出すことがミッションの「議長」と、各種のデータを作り答弁に答える「事務局」は、現在の体制では両立しないのではないかと、後日考えた。別の人を議長にしてそれぞれの役割に徹しさせたほうが良かったと思う。今回は１対多の構造になっていたように思う。

2009年5月15日（金)　鉄道総合技術研究所
　打合せで中央線の国立にある鉄道総研に行ってきた。建物内に、リニアの実物車両や、模型の展示がしてあり、興味深く拝見した。昨年、宮崎県のリニア実験線も見学させていただいたので、その時も実物車両に乗らせていただいた経緯がある。道路を挟んで隣の地域センターのようなところに、総研から寄贈された新幹線の実物車両が展示されており、中に入って見学。鉄道マニアではないが、運転席にも座ったり、ちょっとした社会科見学だった。
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　2時間ほどかけて大学に戻ると、２日間を予定していた梁の準備が、初日にほぼ完成していた。嬉しい誤算である。

2009年5月14日（木)　ネットワークカメラ
　実験室で動かしている疲労試験機は、外部からモニタができないので、例えば疲労破断をするような供試体の場合、いつ実験が終了したのかは実際に行ってみないとわからない（厳密に言えば、電圧出力の信号があるのだが、それを受けるのは大変）。そこで前から案に出ていた、ネットワークカメラを設置し、遠隔で操作画面を見ることにする。他研究室で一緒に使っている先生と話をして、折半して買うことに決めた。購入を忘れないようにメモとして書いておきます。学生の皆さん、実験室の監視という意味はないのでご安心ください。

2009年5月14日（木)　名産
　全く仕事とは関係ないが、ローソンの「群馬県産豚のソースかつサンド」というサンドイッチを食べた。桐生ソースかつ丼なるものがあることを昨年知ってから、ソースかつ丼が気になる存在になっている。シンプルだが、奥が深い。多分、これも、桐生を踏まえているのだろうなと思い食した。
　先日、親戚の結婚式に出席したら、山形と徳島のカップルということで、料理がそれぞれの名産にちなんで作られていて楽しかった。さくらんぼ、山形牛、すだち、和三盆糖など。そこで思ったのは、名産とは一体どういう経緯で作られるようになったのだろうか、ということ。歴史的に調べてみると面白いんだろうな。

2009年5月13日（水)　目的の再確認
　連日の学生実験の準備で、担当学生の疲労はピークに達しているだろう。疲れてくると単に作業になってしまうので、モチベーションを維持するには、定期的に目的を再確認することである。以下のメールを送った。そのまま掲載する。
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　皆さん、昨日の載荷や、これまでの作業について本当にお疲れ様でした。各パートのリーダーを中心に良くやってくれていると思います。
　参加者には何度か言っているつもりですが、口頭では伝わらないこともあるので、改めて、今回の全体の目的を列挙させてもらいます。どうしても期限に間に合わせることに主眼が行ってしまいがちなので、ただの「作業」になってしまうのを防ぐためです。
目的：
１）学生実験を遂行するための大切な準備であること（必要不可欠であり、給料をもらうＴＡの職務の１つ）
２）今回学生実験の改訂にあたり事前の検討不足をチェックしフィードバックし、より良い計画に変更する（研究室への貢献）
３）学生実験の練習を行う（ＴＡとしてのトレーニング）
４）構造実験や材料準備のトレーニング（今後の研究活動に役立つ）
５）マネジメント・段取り力の向上（研究以外に、人生の糧）
６）それぞれのキーパーソンを育てる（４にも関係しますが、例えば今ロガーや計測は◆◆君と◆◆さんを中心に教えています。２人がマスターしてもらえれば、２人を中心に今後他のメンバーへ伝授でき、研究室として最低限の労力でレベルアップが図れる）
７）３年生に作業を見学してもらうために、作業日を固定して公開している。そのためには、時間内に作業を終わらせること。

　短時間に終わらせることと、皆ができるだけ全体の作業に従事することは相反するために難しいかとは思いますが、できるだけ色々な作業を経験して下さい。Ｍ１の殆どが講義で抜ける日が数日あるので、その日を乗り切るためにも、特にその回のリーダーはＭ２や４年を使い、滞りのないように調整して下さい。
　学生にとっては未知のことが多く、失敗が怖いかもしれませんが、失敗しても構いません。私が全て責任を取ります。失敗は、そこで教訓を学んだり、どうすればその失敗をなくす事ができるのかを考えることで、必ず得るものがあります。
　失敗を生かせるようなミスをするには、くだらない凡ミスは避けるべきです。言い換えれば、よい失敗をするためには、くだらない失敗（例えば同じ失敗をする、など）をしている暇はない、のです。そのためには、リーダーは、やろうとすることを常に明らかにし、周囲のチェック（特に林に事前に）を受けて下さい。具体的には以下のとおりです。

１）私から何度か催促をしていることは、期日を守って提出する。その提出を受けて次の指示を出そうと考えているから、その期日があります。
２）何か新しい作業をする場合、相談や報告という形でいいので、メモ程度でいいので、目的と内容を簡単に報告する。口頭で指示を受けたことは、そのまま実行するのではなく、一度要点を文書にまとめ、これでよいのかを確認する癖をつける。（今後社会に出ても役立ちます。お互いの思い込みによる相違は多いのです。）

2009年5月12日（火)　載荷実験・安全上の注意無視
　昼休みはゼミで、午後から載荷実験。グラウト材齢1日でも、所用の強度は出たので安心。突貫工事で載荷実験の準備をし、何とか載荷にこぎつけたのが18時過ぎ。2本の載荷が終わったのは20時ごろになっていた。ＰＣとＲＣの比較など、学生は初めての経験だったと思うが、一応うまくいったように思う。あとは2本の載荷を本番では、段取りを入れて60分で終わらせることが必要。大変だが何とかなりそうだ。連日の作業、お疲れ様でした。

　４年生に依頼している実験について、安全上の注意を無視して作業をしていることが１件あった。直接は学生が指示を無視した事もあるが、そういう対応も踏まえてフェイルセーフになるような研究室のシステムであるべきのように思う。色々考えさせられた事象だった。

2009年5月11日（月)　プレストレス・グラウト
　学生実験で、ＰＣ（プレストレストコンクリート）の載荷実験のデモを今年から開始する。そのために、大学院生のティーチングアシスタントが中心に、練習のための供試体を作製している。今日の作業は、プレストレス導入とグラウト注入である。私にとっては、5年ぶりくらいの作業になると思う。電動ジャッキを使って12トン程度の緊張力を与える。ちょっとした手戻りはあったが何とか完了。
　グラウト注入は、事前に済ませてもらっていたはずの予備実験がだいぶ指示したことと違うことになっていて、ちょっと厳しく言ってしまった。「指示されたことの意味がわからなければ、聞きなおす」という姿勢は必ず必要である。間違うことが予想されたので、ポイントを解説したつもりだったが、全く伝わっていなかった。口頭の指示が怖いのは、まさにこのようなケースだ。私は基本姿勢として、学生がやろうとしていることを本人の手で書いたメモ等により確認することとしている。ただし、手が廻らない時に限って、行き違いが起こるのだが。
　学生のせいというよりも、私の段取りや、情報伝達やコミュニケーション不足も大いに影響しているので、反省する。

2009年5月7日（木)　新メンバー登場
　連休中に、我が家に息子が生まれた。ちょうどいとこの結婚式で私の両親も地方から上京している最中だったので、なんと親孝行なことだ。私が連休中に片付けようと、ちょっと後回しにしていた仕事はドタバタで案の定片付かず、休みが明けても落ち着かない。早くペースを取り戻さねば。
　本日、新任教員の歓迎会、副学長、教授昇任のお祝いの会が開かれた。いつもそうだが、懇親会では大学の動向について知ることができて有意義だった。
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