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2009年10月28日（水) 思いを共有すること 先週、細骨材の物性試験を学生が行うということで、30分かけて講習を行い、その後学生が作業を行うという形式とした。物性試験はJISに則って測定を行うものであるが、JISの条文を読んでも良くわからない記述があるため、共通認識を作るのが目的である。私は学生時代から今に至るまで、自分も含めて物性試験での学生の失敗を見てきた。みんな似たようなところで躓くため、それを犯さないように配慮した講習会にしたつもりであった。言い換えれば、JIS試験を間違えないための本質を伝授するものである。単にテクニックやマニュアル化ではなく、何でそのコツがあるのかという理由を説明したつもりである。 蓋を開けると、講習に参加した学生は４年生プラスアルファ。修士以上の殆どは欠席。忙しかったようであるが、昨年聞いたからわかっている、と自己判断した結果だった。手順自体は一度やったらわかっているだろう。しかし、私が伝えたい思いは、その学生は昨年きちんと学んでいただろうか。 結果、試験はうまくいかなかった。間違えた理由は、別のところにあったので、講習会の参加の有無は関係ない。しかし、試験を間違えることは良くあるので折込み済みで、アドバイスとしてたくさん予備試料を作らせておいたのだが、何故予備を作るのかというその思いが伝わっていなかったばかりに、試験を間違えたことに気づいた翌日には既に予備試料が捨てられていたという。単に予備試料を作る手間が大変だっただけになった。 別にここで学生の批判をするつもりはさらさらなく、次回の私の説明のしかたの参考にしたい。 2009年10月28日（水) ポスター発表 昨日書いたグループ研究について、今日、成果発表のポスター発表がありブースに１時間半ほど立っていた。研究補助２万円という額に意味があるのではなく、グループ研究を通じて活動することが必ず参加者にとってメリットがあるということだと設立意義は認識している。私の場合はまだそれを有意義に使いこなせていない。今日のポスター発表については、研究院長や、キーパーソンも参加されているので、この場を借りた自分のＰＲの場と位置づければ、お金を払ってでも参加する場だと思えてくる。懇親会と思ってもいいだろう。ただ今日は、自己ＰＲには使えなかった。 今日は、とりあえず工学の万遍無い分野の研究者が集まっていたので、たまに場所を離れて話を聞いて廻ることにした。専門分野に深い話はわからないのだが、それは仕方が無いことで、その研究がどういう意義があるのか、どういうモチベーションを持って研究されているのかを聞いた。初心者に対しても客観的に噛み砕いて説明できる方、そうでない方、色々いて、そういう意味で社会勉強になった。そういう目で見ると、私自身のポスターは、全くの異分野の方に対して、作る内容や見せ方が魅力的でなかったように思う。 2009年10月27日（火) 事務処理 月末締めの関係で、会計処理のちょっとした山場を迎える。それに合わせて、これまで溜まっていた立て替え払いの申請、出張事後処理のための、書類を一通りそろえる作業を行った。領収書はあるが、カード払いをした場合のカード明細を、品目ごとに揃えて対応させるのが大変。数ヶ月分で何十件も立替が溜まっており、秘書にシステム入力をお願いするための書類作りだけで、３時間半がかかった。このタイミングを逃すと、また１ヶ月遅れるので、良い機会になった。 土木学会論文集の校正修正を終えて提出し、明日学内で行われている「グループ研究」の成果発表のポスターセッションを突貫で作り完成。それにしても、そのグループ研究に対して今年度の配分額は１グループたった２万円とは！！ 2009年10月27日（火) 性能創造型設計 今日は東京六本木で終日構造計画研究所主催の講演会が開催されているのだが、午後の１セッションが池田尚治先生の性能創造型設計についての講演で、聴講してきた。何度か拝聴させていただいた、先生の提唱する設計の概念については、これまでの性能照査型の概念としては一線を画すことについては理解できた。ただ、現状での既存の都市ネットワークの中で「ある規格の道路を作る」という受身の設計はどのように変われるのか、変わらなければならないのか、変わるべきなのか、についてはまだ理解できていない。ご本人と議論を交わしたいと思う。 すぐにとんぼ返り。大学を出て4時間後にはまた大学に戻ってきていた。 2009年10月27日（火) 仕事が速い 下記で、日付が変わる頃に最終論文をアップロードしたところ、朝大学に来て8:30にメールを読んだら、既に業者による校正がなされて体裁の修正依頼メールがが届いていた。校正業者は一体どういう勤務形態になっているのやら。指摘は単純な体裁修正であったが、図中の数字が1ヶ所だけ全角になっていたのもきちんと指摘。脱帽。すぐに直したいところだが、打合せ、東京の講演会聴講(1時間のみ滞在)、帰学、と続くので夕方までお預け。 2009年10月26日（月) 土木学会論文集掲載決定と最終版投稿完了 土木学会論文集の原稿修正について、2週間前の10月13日付で掲載決定が決まった。タイトルは「鉄筋コンクリート部材の鋼材腐食に及ぼす曲げひび割れの内部構造の影響」である。掲載決定の事実については現場調査出張前でバタバタして日記に書くのを忘れていた。最終原稿について、直近で修正原稿を出した時以降は修正意見は無かったので、急いで同じものを投稿システムにアップロードしようかとも思ったが、一歩立ち止まって、内容に変更の無い程度に再度見直すことにした。共著者にも連絡をして再度チェックしていただいた。その結果、やはり色々とご意見を頂き、さらに自分でも直せば直すほど気になる箇所が出てきて、結局2週間後の今に至った。とりあえず、１つのステップとしては、完了したことになる。思い起こせば、３月頃のこの日記で、「土木学会論文集に投稿する」と書いてから、長い道のりではあった。ここで立ち止まってはいられないので、博士論文の本文執筆を進めなければ。 2009年10月21日（水) 天地人 物事を変えていく、良いものを作り上げていくのは、中々成功しない。先日の山口県の取組みについては、結果を評価するだけでなく、そもそも何故それが実施できたのかということがやはり興味深い。単に完成されたシステムを形式だけ導入したところで根付くわけではない。色々なお話を聞く中で、やはり人なんだなと強く感じた。その人が出現するのも、「時宜を得た」というような気がする。今リーダーとして活躍する人も、仮にその人が10年前に出現していたら、仮にその人が別の経験をして今の立場に立ったら、成功しなかったように感じている。 2006年にイタリアの学会に出席した際に、シチリア島と本土を結ぶメッシナ海峡大橋の建設計画にまつわる見学ツアーが企画されて参加した。その中での、とある方の発言がずっと印象に残っている。彼は海外の建設プロジェクトを歴任した経験から、中断しているメッシナ海峡大橋の建設も「天の時、地の利、人の和」が揃った時には実現するだろうと、語っておられた。良い言葉だなと思っていたのだが、当時は上杉謙信・孔子の言葉であることは恥ずかしながら知らなかった。その方が考えた言葉と思っていた。そのため言葉の出典を調べなかったのだが、大河ドラマのタイトル「天地人」が、この言葉だ、と気づくまで半年以上かかった。（このドラマは見ていない。）気づいた瞬間は大きな衝撃だった。 時代劇は苦手ということは前に書いたが、天地人の本を読み始めることをきっかけに馴染んでいきたいと思う。ただし、今は幕末にはまっていて、今回長州藩について色々読書をした直後に山口に行くことができたのは、私にとって「時宜を得た」ものであった。 2009年10月20日（火) 手作り歓迎会 研究室留学生の歓迎会を実施。２年前好評だった、全員スライドを使って英語自己紹介＆外国の料理堪能をリクエストしたところ、今年なりにアレンジして学生が手配してくれた。積極的に席替えを促すなど学生側も創意工夫もしていて、正直楽しい会であった。今回は日本人の発表は無かったのは残念だったが、前回は全員の自己紹介の発表が終わるのに３時間くらいかかった気もするので、今年はこれで良いのかもしれない。私は準備してきたので発表した。 何事も確立されたものは存在しないだろうし、前回良かったからといって毎回同じ事を真似していても芸はないので、丁度良い具合だったようにも思う。 2009年10月20日（火) 塵も積もれば 先週借りていた公用車を返却。前から気になっていた不都合は以下のとおり。 公用車は車庫に収納されていて、公用車を使う時には毎回事務担当者に鍵を借りに行く。その際に、車庫の鍵も同時に借りるが、すぐに車庫の鍵は返さなければならない。出張が終わって車を返しに行く際も、まず車庫の鍵を先に借りてから、車庫入れする。１回公用車を使用すると、２回余分に鍵の受渡しが必要になる。公用車の鍵とセットに貸し出してくれれば、その手間は一切なくなることになる。 仮にこの無駄な作業を定量化してみる。車を借りる時に、借用者が車庫の鍵を返すのに１分、事務担当者は１分、仕事の邪魔をされると仮定。車を返すときには、同じく各１分の無駄が生じる。計４分・人。対象となる公用車の車庫は２台収容なのだが、その２台で少なく見積もって合計年間100回の使用があるとして、400分・人／年のロスが出る。単に時給換算すると、概算で年間１万円といったところか。実際には、１分の中断は頭がリカバリーするまでにもう少しの時間を要するので、ロスはもっと大きいだろう。借用者にとってみれば、わざわざ事務の人に声をかけて「済みませんが鍵を・・・」というのが結構精神的な苦痛でもあり、それが半減する効果は私は大きいと思う。（※ここでは有効数字を１桁で見積もっているので、実際上記の時給をもらっているわけではない） 今日の返却の際、事務担当者に改善案を提案した。一度研究室に戻った後、公用車に備えておくべき保険関係の書類を誤って持ち出していることに気づいたので返却しに行ったら、その時には既に私の提案どおり鍵の運用方法が変わっていた。素早い対応に感謝。 2009年10月19日（月) 山口出張 日帰りで山口出張。細田先生が加入している学会委員会のＷＧに随行し、山口県でのコンクリートのひび割れ抑制対策の視察を行った。産官学を巻き込んでのシステム作りについて、大変よいものを見学させていただいた。 私の同期の１人も山口県庁で働いているので連絡を取り、短時間であったが久しぶりに話ができた。 現場見学においては、多分使うことは無いだろうと思ったが、気になって双眼鏡以外にライトを持参したら、それが当たりだった。ボックスカルバートを見学するというのは事前には聞いていたが、暗いという発想には結びつかなかったが、結局活躍。参加した１５名のうち、他に持参していたのは１名だけであり、やはり現場を知っている人の行動は違うな、と敬服。お膳立てされた現場見学においても、ライトは必需品に格上げしよう。 2009年10月18日（日) 地引網 辻堂海岸で行われた、土木工学教室主催の地引網大会に参加。義母と甥も含む、家族７人を連れて参加した。天気は快晴で暖かく、時期外れの日焼けもした。釣果はカタクチイワシばかりであったが、生しらすも食べられて大満足。構造研が毎年のように行っているもので、構造研関係者以外は私だけだったが、ＯＢ・ＯＧもたくさん来ていて懐かしい話もでき、純粋に楽しめた。 途中、国道１号線の原宿交差点を通過。７月の同窓会総会で、施工した大成建設からプロジェクト説明を受けたところだったので気になっていた。現在は上り車線のみ暫定供用されている段階だが、それだけでもはっきりその効果は現れているようだ。公共事業は、少しでも早く完成し、その利便性を享受することが大事ということが最近よく言われているが、今回の例もそれを示しているといえよう。先日見学した蒲田の立体交差事業にしても、そういう観点で工事が進められているのが新鮮な驚きだった。 2009年10月16日（金) 新潟、群馬、栃木出張 新潟で夜勤２回を含む、２泊３日の現場調査を終えた。新潟の夜勤の後、群馬と栃木に寄り道をして、２つの構造物の見学の足を延ばした。無理はいけないが、できるときに行動する、ということの大切さも知った３日間だった。走行距離は1090km。細田先生と２人で運転した。とにかく体を休めて時差を回復することが急務。 2009年10月5日（月) 土木工学教室バーベキュー 夕方から、毎年恒例の土木教室全体バーベキュー。あいにくの雨のため、建物内開催となった。例年天気のことを気にして開催しているので、もう少し時期をずらしてもよいかもしれない。10月からの留学生もあと１週間待てば全員揃うので。なお、数年前は、10月1日にしていたが、就職の内定式と重なって大量に参加できない状況だったのぜ改善したものである。 学部生との対話の中で、私の日記をたまに見ています、という声が。中村先生、細田先生のブログとの比較であろうが、「かたい」という感想であった。具体的に何が、ということは聞けなかったのだが。私の全人格ということでは、全般的に見てかたいのであろうがそれは置いておく。日記の中では、私生活のことはあまり書いていないし、おどけたことも書かないし、今日の昼ご飯の写真の掲載もない。どちらかというと、律する、ということを念頭に書いているため、そう映るのだろう。書く内容を取捨選択している、というのが正しいか。学生にはそういう説明はしておいた。ただし、「熱くなさすぎ」と言われたら、改善を図りたい。 何で始めたのですかという問いについては、日記の冒頭を見るようにと言っておいたが、簡単言うと、義務でもなく、①自分にとって必要だと感じたことと、②何かをやるためのペースメーカーとして有効に利用する、という２つに思う。 雨だったというのが一番の原因だと思うが、だいぶ人が分散してしまったのが残念だ。一応全ての箇所を廻ったつもりだが、そうしなかった人もいるだろう。 全学年交流のために昔に開始した名札が今年は機能しなかったことと、留学生対応で肉の名前表示ができなかったこと（今年は離れたところで焼くことになったので、しょうがない）、については昨年まではうまく引き継がれていたので、ここで火が消えて欲しくない。 2009年10月5日（月) ＢＣＰ 昨晩から朝にかけて5ヶ月の息子が発熱。それ程熱が高くないけれども、念のために通院した。インフルエンザの疑いは無く、安心。 そこで困ったのが、9時から学生打合せ、10時からスタッフミーティング、等が続いていたので、それをどうするべきかということ。結局通院のみで解決したので、その２件の打合せを欠席することで済んだが、もし仮にインフルエンザであったならば、私への感染も疑われ、大事を見て大学に来ることはできなかっただろう。 ＢＣＰ（business continuity plan, 事業継続計画）が注目されているが、埋め合わせをどうすればよいのか真剣に考えなければならない。今のところ、致命的なものは非常に少なく、何とかなるというのが正直なところだろう。ただ、今日については、今日の打合せ資料を、今日の早朝（その時点でまだ私は息子の発熱を把握せず）に準備したというのもあり、危なかった。また、そういうときに限って、なぜか家のネットがつながらなくなり、モバイル通信でメールを送信して対処した。私のＢＣＰを考えれば、平時において仕事は早めに取り掛かり、ある程度目処をつけておくというのをコツコツと実行するに尽きる。 2009年10月4日（日) 幼稚園にて 来年から通うのを希望している幼稚園の運動会に参加。知り合いがたくさん通っているで。昨年卒業した留学生の家が近いのは知っていたが、案の定、その留学生に会った。娘さんが年長で通っているとのこと。偶然はあるものだ。 ２年前に、甥の保育園の運動会に参加したら、そこにも留学生がいた。 |
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