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2010年3月30日（火） 土木学会図書館 学会の文献調査を行うために、手元に資料が無かったので、土木学会図書館へ行き、調べ物をした。土木学会発行のものは殆ど揃って目的は達成できたのだが、土木関係でも他社の発行物は網羅的には揃っていないということを改めて認識。図書館内は、PC持込OKだが、コンセントが無く、電池が切れそうになるとロビーに行き充電をしながら凌いだ。 夕方、横浜に戻り、土・日・月に壊した腰の治療に行く。社会基盤のメンテナンスも大切だが、体を大切にすることももっと大切。腰を痛めやすいのは私の特徴であるので、それを受け入れて、日ごろの養生と、不具合が生じたときの完治をしっかり行いたい。いつも１、２回の通院で、痛みが消えればその後忘れてしまっていたので、心を入れ替えて継続することに決めた。早速、未来の通院スケジュールを手帳に記入しておいた。これで１回坊主になることは無いだろう。 2010年3月26日（金） JR交流会で発表 確か参加が6回目になるのだが、表記の会に出席。尊敬する先輩方、先生方の前で発表したのだが、私の発表は芳しくなく、厳しいご指摘を戴いた。直後、ご指摘を戴いた先生とお話し、その真意を教えていただき、その奥の深さを知った。懇親会、２次会、３次会、帰りの電車へと懇親会と反省会は続いた。自分の行った研究および指導した研究において、その真意をきちんと認識し、何を伝えるのが本質なのかを考えて、世の中へアプトプットとして出さなければならない。今回は、振り返ってみると、情報を出すことで一杯で、結局何なのか、というところが伝えられていなかった。この点は、ここ数年来指摘され続けていることであり、まだまだ未熟であったことが露呈してしまった。今は独立した研究者である「博士」としてこういう指摘をされるのは恥ずかしいことではあるが、うそを書いても仕方が無い。気をつけているつもりだったが、まだ到達していないということで、ここに記す。 本日は、決してネガティブには捉えておらず、指摘をしていただけたことに感謝している。帰り、やはり思うところがあって、終電も終わっていたので、昨日と同じ帰路を歩いた。今日は65分であった。 2010年3月25日（木） 卒業式と謝恩会 13:30から博士の学位授与式があり、出席した。工学の授与式は、総勢28名で、24名が課程博士、4名が論文博士ということであった。工学府長の式辞の言葉に、ついほろっと来てしまった。その中で出てきた、名教自然の言葉は、何度も学生時代から聞いたことであったが、学生時代は何も感じなかった。社会人になって教員の立場で聞いたときはその時なりに感じ、そして改めて名教自然について考えると、また違った奥行きを感じる。 その後土木教室へ戻り、学部、修士の授与式と続き、タクシーに乗って石川町で謝恩会、研究室の飲み会へと突進した。研究室の会では、在学生が１ヶ月以上に渡り周到に準備をしてくれており、言葉では表せない充実した温かい会だったと思う。卒業生も２名参加し、それがよい雰囲気になっていた。 さらに終了後、OBの古谷君と細田先生と私で、終電まで話そうということで、探す時間も惜しかったので、松屋に入り、牛皿とキムチと奴とビールで乾杯。写真のとおり。いつもの人生論に発展していったのだが、私も感じるところがあり、充実した松屋タイムであった。気づいたら、私は終電を過ぎており、よい機会だったので横浜から歩いて帰宅した。70分かかって家にたどり着いた。いつでもタクシーには乗れるのだが、考え事をしたかったのでちょうどよい時間だった。  写真の掲載で思い出したが、2月19日の研究室飲み会後の3次会のラーメン屋の写真を掲載忘れていたので、ここに記す。小日山君の全部乗せラーメン。  2010年3月25日（木） 卒業に向けて 某ブログに、懐かしい書名が出ていた。「入社3年目までに勝負がつく77の法則（中谷彰宏）」。私が社会人（本学助手）になった直後にたまたま書店で見つけて、気になって買ったものだ。そのころはまだ自我が確立できていなかったというか、何事にも受身だった。しかし、それを抜け出したかった意識はあり、それで買ったのだと思う。今それはどこかに紛失してしまったが、今になって読めば、その殆どが共感でき、実践できているのではないかと思う。ただし、入社３年目の時点では到達できていなかっただろう。 この本が手元には無いけれども、毎週のようにこの本を思い出す。私は、土木棟に週２回ほどいらっしゃる掃除担当の方と良く話をする。もちろん挨拶もするし、それだけでなくごみの捨て方についてあえて声を掛けて話をする（さすがにまったく関係の無い話題では話すことは現状では無い）。というのは、土木棟（全般）や実験棟（トイレのみ）の掃除に関しては、彼らは私よりも良く知っているプロだから。そのベースとなっているのは、冒頭の中谷氏の本の中に、「掃除担当者についてもきちんと名前を覚えて、名前で呼ぶようにしよう」というようなことが確か書かれていて、自分もそれを実践したいと日々思っているからだ。実際には名前で呼んだことは無く、２人称で話をするだけなのだが。 下記の別荘でＭ１とも話したのだが、研究室では何度も言われているが、どうやって成長するのかを知ること、いや、その前に、成長する楽しみだけでも知ることが大学の教育として必要であり、それを持って卒業していってほしいと思う。後は、自分で勉強（机上ではなく、広い意味で）するだけだ。社会人になったら勉強しなくて良いと思ったまま（もしくは、勉強や成長について何も考えないまま）卒業すると、10年後には皆その間違えに気づくだろうから、その時点でスタートが遅れているだろう。 2010年3月23日（火） 休暇 19日の午後から、本日まで休暇を戴いていました。親戚の別荘を借りて過ごしました。携帯のつながらない（今はソフトバンクだけ唯一つながらない）長野県の山中で、夜はマイナスになって雪が降るほど寒かったのですが、リフレッシュしてきました。逆にこちらのほうが建物の断熱などしっかりしているので、横浜に戻ってきたほうが寒く感じました。 今回、途中で１泊、修士１年生を招待しました。４年やＭ２は、他の先生が家に招待しているのでその対抗心というわけでもなく、就職活動やらで色々大変な時期に来年の（日本人の）最高学年としての心構えをする合宿というわけでもなく、ゆったり過ごしてもらいたいという感じの緩々としたものです。一番は、ホームページでも公開（最終写真の更新はサボっていますが）している、レンガ窯を見せたい、ピザを食べさせたい、という気分というのも大きかったのですが。前に某先生も言っていましたが、教員としての自分だけでなく、家に帰れば、夫として、二児の父として、生活しているところを見てもらいたい、というのもありました。 ○○がおいしかった、○○が楽しかった、というのとは別に、学生は何を感じたのか、何かの機会に聞いてみたいものです。 久しぶりに「小説」を読んだ。たまたまラジオから流れてきた書評で興味を持ったものだ。ハードカバーだったので買うのもどうかと思い、市立図書館でネット予約していたら、休暇前に入荷したので、読んでみた。感激するほどではないが、歴史、ノンフィクション、科学系以外にも、読書のバランスは必要だなと思って読んでいた。人、特に若者の心の動き、など、あまり考えたことが無かったのだが、この年になって読んでみると、自分のことだったり、他人のことだったり、子供たちのことだったり、色々と考えさせられる。 2010年3月17日（水） 目的 下記で言いたいのは、テクニックの紹介ではない。何か不具合にぶつかったときに、分析して、現状に問題があるのであれば、改善するべきということ。また、今までは重要とラベルをつけることが目的化だったり、逃げだったりしたので、それを断ち切ったということ。 2010年3月15日（月） マネジメント メール編 現状ではメールが欠かせないツールになっており、スケジュール管理、仕事の通知に加え、結局はメールサーバーやメールソフト自体が個人のデータベースになる、と野口氏は言っており、殆どの人は同感だろう。Gmailに限らず、優秀なメールソフトは多々あり、私はThunderbirdを使っている。自分が送信したメールも、複数の場所で同期できるようにしているので、Gmailでしかできないものが今の私には見つからないので、Gmailは使っていない。 いくら優秀なメールソフトでも、そもそもあるメールを読んでいない、一読して行動を起こす前に内容を忘れてしまい以後も読まない、という失態を防げるソフトは見たことが無い。解決には専属秘書を雇うくらいだろう。ただ、そんなに優秀な秘書がいれば、自分はいらないことになる。 ということで、このようなポカミスをどうやって防げるのか、が課題となっていた。また、メールで指示を出してボールを投げた場合でも、最終的にはボールが返ってくるまでをマネジメントする必要があり、適切に催促して最後まで面倒を見ることは、メールソフトの範疇を外れているので、これまでうまくいっていなかった。 メール自体にラベルを貼って、そのラベルを活用するということをぜんぜんやっていなかった。単に、重要という表記しか使っておらず、かつその「重要」を連発しすぎていた。単に重要度が高いこと、返事が必要なこと、後日フォローが必要なこと、その組み合わせ、などを今までは区別していなかった。これをラフな形だが、やり直してみた。非常に単純な方法であるが、現状に問題があったので、それの改善を試みた、ということである。改善の特徴は、単にラベルを区分するだけでは、後で読まなくなってしまうので、そのラベルを適宜見直して、溜まった仕事はないかとチェックすることを、毎日の普段のルーチンの中に入れてみたことが大きいように思う。改善に向かうのだろうか、乞うご期待。 2010年3月12日（金） 懇親会 夜、あるお世話になった方と懇親会。博士取得のお祝いということで、企画していただいた。思い出話に始まり、日本の世の中、土木の今後についての話も色々とあったが、結局のところ、人が成長し続けることの大切さ、というのがテーマになっていた。私の同期生も参加していて、本日に加え、翌日も会ったのだが、これを機にお互い高めあう存在であり続けようと誓った。 2010年3月9日（火） 立ち上がれ 午後、10ヶ月の長男が初めて椅子につかまり立ちをした、と妻からメールが入った。ちょうどその時私も土木学会の会議室で自ら立ち上がろうとしていた。 土木学会コンクリート委員会小委員会（338委員会 第2期目）に自ら応募し、本日が第１回の委員会であった。会議では、自分が持っている知見や考えを、できるだけわかりやすく発言したつもりだ。腐食とひび割れ、という研究テーマにも合致した委員会であり、ぜひ何か残せる貢献をしたい。 訳あって全体の懇親会は無かったが、残った4名で懇親会へ行き、熱い思いを語り合った。本日は、博士審査にパスした後に初めて自分で選択して動いたことであり、忘れられない日になった。 2010年3月8日（月） 考えること 3/5の打合せの後、学生も囲んで302号室でOBの技術者とともに懇談を行った。その中（さらにその後の研究室だけの懇親）において、考えることが自己を確立する上で最優先であり、最低満たさなければならないことであり、そもそも忙しいとか何とかで「考えていない」ことがさらに何もできなくする根源であると実感している、という趣旨を話した。忙しさに追われて、ずっと考えないで来ると、そのまま時は過ぎる。かつての私はそうだった。忙しいというよりも、何が大事かわかっていなかった。今は、忙しい時期でも考える、という状態にはなっていないと思うが、少なくとも、「考えていないな、危ない」と察知する。たまに軌道修正して、一歩立ち止まり、考えることが大切。 もちろん、その後の行動も大切だが、まずは考えなければ、行動すら起こせない。なお、今日の日記の「考える」とは、狭義には「自分の戦略を練る」くらいが正しいか。 2010年3月5日（金） 技術者と打合せ 詳細は細田日記に譲るが、技術者と打ち合わせ。細田先生の計らいで同席させていただいたが、話の展開、話し方など、多くのことを学んだ。また、普段から色々なことに興味を持ち、実践してきたことが、全てこの議論の中で実を結び、一つの方向性ができたことが、素直な驚きであったと同時に、その一つ一つの種を植えることの大切さを認識した。こうやって続けることの大切さ、そしてそれらは必ず花開く、というのをまざまざと感じた数時間であった。 2010年3月4日（木） アスファルト舗装、動き出す 年度内に、実験棟前のアスファルト舗装の工事が行われるので、その最終打合せ。紆余曲折有り、これまでの検討内容とは異なるが、結果としていくつかの不整合も解消され、ベストな結果になったと思う。予算の制約の中で、各プレイヤーがベストを尽くしたということだろう。 2010年3月3日（水） ひなまつり 朝から研究打合せ。研究の幅を広げるために、収縮、表面品質のミーティングに参加。もう少し自分の中で整理して、今後の連携、展開について考えたい。このことは、昨日バスの中で某先生にボソッと話したことも関係しているように思う。それ以前に某先生は考えていたとは思うが。自分で考えること、そしてその結果を周囲に伝えること、その繰返しが色々なことを巻き込む、巻き込まれる、よい効果をもたらすと思う。 今日は楽しいひなまつり、ということで、早めに帰宅し、3歳の長女のお祝いをした。 2010年3月2日（火） 最後の○○ ということで、2日連続して午前3時起き。実際には寝ているので、徹夜というのは正しくないのだが。家に帰らないことは、これっきり最後にしたい。何とか朝10時までに論文完成。朝方になると頭は冴え、今まで検討不足だったところが、一気に解決したのは大変うれしい。これから先生にチェックを戴く。 午後から土木学会委員会。ちょっとの睡魔と、高度な議論に付いていこうと、頭をフル回転させた、つもりだが、なかなか結果は伴わず。終了後、いつものメンバーで懇親会。実際に、このメンバーで会うときには、博士のことではっぱをかけられ、少々肩身の狭い思いをしていたことは嘘ではなかったのだが、今晩はまして晴れ晴れした気分だった。 終了後、細田先生と川崎で懇親会。実はその前に、東海道グリーン車でもチューハイの乾杯をしたところだが。これまでのこと、今後のこと、ポジティブな会話で充実した時間をすごした。久々に味わった爽快感の一日であった。 2010年3月1日（月） 卒論審査会と打上げ 卒論審査会後 夜、研究室で打上げ。学生のスピーチにも感動したし、自分の伝えたいメッセージも心から湧き出てきた。久々に、達成感の味わえた打上げであった。3月の卒論打上げは、その時、その時は達成感を味わっていたとは思っていても、今になってみると、そうでなかったといえる。やはり、自分のやるべきこと（博士）が終わっていない、というこはずっと頭に残っていた。 私の友人の名言がある。結婚してよかったことは？と問われ、答えた言葉は「もう結婚式の準備をしなくて良いこと」。結婚した人なら同種のことを実感として持っているようで、一つの通過儀式のようなものかもしれない。博士は絶対にゴールではなく、研究者としての再スタートとして捉えたい。 さて、実はその打ち上げでもちょっと心残りだったことがある。博士論文自体の原稿がまだ完成していないこと。翌日、主査のチェックを戴くために、何が何でも朝までに仕上げなければならない。気持ちを切り替えて、執筆モードへ突入。 |
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