第１０日目（９月４日）
今日でベトナム10日目だ。
今日もゆっくり起きる。またまたキムカフェで食事。オムレツとパパイヤシェイクで16000ドン。
歩いていると、バイクのおじさんがきて、日本語で市内の観光地の名前が書かれたぼろぼろの紙を見せられて、案内すると言ってきた。すべて行ったことのある所だった。
公衆電話屋のおじさん
おととい利用した公衆電話屋を訪れる。実家に電話をする。運の悪いことに留守だ。知らないうちに留守番電話付きファックスを買ったようで、メッセージを録音できる状態になるまで20秒以上かかった。電話代がもったいないので１分で切る。国際電話で留守番電話なんて寂しい。4.8ドルだった。５ドル出したら、2500ドンのおつりが来た。お店によってレートが違うのは面白い。
公衆電話屋のおじさんは人懐こくて、いろいろ話をしてくれる。片言の英語なのだが、だいたい意味がわかる。すると、ベトナム航空の飛行機が墜落したと言う。坂上次郎のようなゼスチャーで飛行機をあらわし、「ズドン」という擬音語付きで。しかも笑顔で。明日、ハノイへ向けてまさにそのベトナム航空の飛行機に乗るのに、何てことだ。ちょっぴり怖くなったが、２日連続して落ちることは無いだろうと自分に言い聞かせる。確率は変わらないけど。
高いジュース
郵便局で友人へ絵葉書を書く。とにかく暑い。私は人一倍の汗かきなので、とても不快だ。仕方ないので、休憩にカフェでも入ることにした。適当なお店が無くて、レストランらしい「スパーゴ」に入った。ガイドブックにも載っている。さすが！英語のメニューだ。どれも高くて、一番安い「Apple Juice」を頼んだ。メニューには16000ドンとあったが、サービス料込みなのか24000ドン払った。
サイゴン川が見たくなったので、バイクタクシーを拾う。地図を見せながら南の「チャン・フン・ダオ」像に行きたいと説明した。するとバイクは西の方角へ進んだ。初めは遠回りをするなあと思ったが、料金は交渉済みだしいいやと思っていたが、さらに進むのでバイクを止めた。もう一度説明すると、おじさんは間違っていたようで、「悪いねぇ」といった感じで苦笑いをして、道を引き返した。途中で、変な場所へ連れられてお金を脅し取られるのかなとちょっぴり怖かった。
サイゴン川は結構広い川幅があった。対岸には企業の看板がこちらを向いている。対岸は治安が悪いと聞いていたので、渡る気はなかった。というより渡り方もわからなかった。
ドンコイ通りでショッピング。不思議な音がするきれいな玉、木琴の小さなやつ、横笛を買った。値切ってもほとんどまけてくれなかった。中心部のお店だから仕方がないだろう。
17時頃、ホテルに戻る。なんと！水が出ないではないか。下におりて言う。「My room is no water.」これでいいのかわからないが、通じたようだ。何かのスイッチを入れて、「Wait 5 minutes.」と言われる。多分、揚水装置の電源を切っていたのだろう。
おしん
前から行きたかった、日本料理店「おしん」に行く。ガイドブックに書いてあるように日本人が溜まってワイワイガヤガヤやっているのかと思いきや、カウンターに座らされ、独りきりになってしまった。数席横にカップルらしき二人がべらべらと日本語で話している。店内はなぜか薄暗い。
最近日本食を食べていないので懐かしい。カレーライスを注文した。英語っぽく「カ」にアクセントを置いて「カリーライス」と発音したら、ベトナム人の従業員に日本語発音の「カレーライス」と復唱されたのには参った。他に、「リプトンアイスティー」。高級な紅茶を想像していたのだが、日本で見掛けるお馴染みの黄色いティーパックが出された。日本では安っぽいイメージがあるけど、ここでは立派な輸入品だからそんなものかな。出されたカレーは旨かった。特にジャガイモのホクホク感がたまらなかった。日本がとても懐かしくなった。旨さと懐かしさで本当に涙が出てきそうだった。
前日の日本経済新聞が置いてあった。発行はシンガポールとある。外国で日本の新聞が読めるなんて感心してしまった。せっかく日本料理店に来たんだからと、日本人に話しかけてみた。男性の方が、ベトナムの大学に留学していて、女性が会社員だということだった。私が「初めての海外旅行で一人旅」だと話すと、いつもそうされるようにまるで決り文句のように「何でベトナムを選んだの」と聞かれた。「かくかくしかじか・・・」と説明すると、また決まったように「ベトナムを選んで正解だ、賢い選択だ。ベトナムはいい国だよ。」と言われる。自分でも身にしみてわかっているけど、ほんとにいい国だ。今までの出来事などを話して、結構盛り上がった。
料金トラブル
ホテルに帰る。前から気になっていたのだが、私の部屋は本当に４ドルなのだろうか。口約束だけだったので、ちょっぴり心配になった。聞いてみることにした。しかし、どうやって話せばいいのだろうか。１階にいたホテルの男の人と、試しに英語で話したり英語の筆談をしてみたが、全然通じない。５分くらい粘ったが、本当に全然通じない。「How much?」などの、日本人の小学生でも知っている言葉が通じないのだ。狐につままれた気分だった。
もしかして、わざと言葉がわからない振りをしているのだろうか？？そうとしか思えなかった。しょうが無いので、一旦部屋へ戻った。ちょうどよくガイドブックにベトナム語で「部屋はいくら？」という言葉があった。それを持って、再び下へ降りた。その文章を見せると、男は電話をかけ始めた。これで訳がわかった。この男は、ホテルの１階を間借りして店を開いているのだ。１階に絵画が並べられているのは、ホテルとは直接関係は無いようだ。ベトナム人の普通の人は英語はしゃべれないと聞く。通じないのはもっともだ。電話の後その男は外から女の人を連れてきて、彼女が英語で通訳をしてくれた。「16ドル」という。えぇっ？？12ドルじゃないの？ 私は、４ドル×３泊＝１２ドルだと長々と説明して、彼女がまた電話でオーナーに説明して、最終的には納得してもらえた。ここまで４０分も費やしてしまった。
しかし、このホテルの料金トラブルはこれでは終わらなかった。